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新浦安の「旧護岸」が、緑豊かな憩いの場へ!まちづくり計画の全貌

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「護岸」という言葉、ご存知でしょうか?海岸沿いの街で、波から暮らしを守るために築かれる施設のことです。ここ浦安市には、かつて海を埋め立てて新たな土地を創出した際に設けられた「旧護岸」と呼ばれる場所があります。その役割を終えた今も、この旧護岸の土地は、浦安のまちづくりにおいて重要な意味を持つ場所として注目を集めています。

なぜ旧護岸が生まれ変わるのか?

この旧護岸の土地は、浦安市が推進する「みどりのネットワーク形成」構想において、欠かせない空間と位置づけられています。

「みどりのネットワーク形成」とは、市内の公園や緑地を緑でつなぎ、潤いと魅力にあふれる街を創り上げていく浦安市の長期計画です。浦安市は、この旧護岸の土地を千葉県から無償で借り受け、市が主体となって整備を進めることで合意に至りました。この計画の主な目的は、これまでの検討結果や市民の皆さんの意見を踏まえ、旧護岸の土地を最大限に活かすための基本的な方針を定めることにあります。

(参考:浦安市公式サイト「浦安市第1期埋立護岸有効活用基本計画を策定しました」)

整備の対象となるエリア
今回の整備計画の対象となるのは、浦安市内の以下の3つのエリアです。

今川地区(今川二丁目・三丁目)
入船三丁目地区
入船四丁目地区
これらの地区はそれぞれ異なる特徴を持っているため、地域ごとの状況に合わせた整備が進められる予定です。

各地区の整備イメージ

1. 今川地区:緑あふれるウォーキングロードへ

浦安市今川旧護岸整備イメージ
画像引用元:https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/machi/torikumi/1045747/1045753.html

戸建て住宅や集合住宅が立ち並ぶ今川地区では、住民の皆さんが快適に過ごせるよう、散歩やジョギング、ウォーキングが楽しめる緑豊かな遊歩道を整備する計画です。

また、これまでの旧護岸が担ってきた「雨水の流入防止」「騒音の緩和」「沿線住宅の目隠し」「通過交通の抑制」といった機能は維持されます。具体的には、緑道部分を盛り土にしたり、防音目隠しフェンスを設置したりする方針です。震災で狭くなった市道の車道も拡幅し、安全で快適な通行を確保します。さらに、災害時の避難場所へのアクセスや、幼稚園・保育園への通園者の利便性向上を目指し、県道へ抜ける歩行者通路の設置も検討されています。

2. 入船三丁目地区:静けさを保ち、歴史を紡ぐ広場

浦安市入船3丁目旧護岸整備イメージ
画像引用元:https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/machi/torikumi/1045747/1045753.html

戸建て住宅や低層集合住宅が並ぶ入船三丁目地区は、現在の静かで快適な住環境を維持したいという住民の意向が特に強いエリアです。そのため、この地区では旧護岸の長期的な保全のあり方も慎重に検討されます。

浦安市の中心を走る「シンボルロード」との交差部では、街の景観を向上させる「辻の演出」が行われます。ここには、旧護岸の歴史を伝えるパネルやシンボルツリー、ベンチなどを配置した広場を設け、出会いや憩いの場が創出されます。車両の進入は考慮せず、静かな住環境の維持が優先されます。

3. 入船四丁目地区:安全な歩行空間と交流の「辻広場」

浦安市入船4丁目旧護岸整備イメージ

浦安市入船旧護岸辻広場整備イメージ
画像引用元:https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/machi/torikumi/1045747/1045753.html

入船四丁目地区も、戸建て住宅が立ち並び、静かで快適な住環境の維持が求められるエリアです。ここでは、市道と同じ高さの歩行空間を確保し、旧護岸の面影を残すために盛り土を行い、低木や中木を配して緑の密度を高めた緑地帯が形成されます。

今川地区と同様に、旧護岸がこれまで果たしてきた「雨水流入防止」「騒音緩和」「沿線住宅の目隠し」「通過交通の抑制」といった機能は維持するため、盛り土や防音目隠しフェンスが設置される予定です。市道の車道は十分な幅員がありますが、歩道が未整備なため、通学路としても利用されることを考慮し、より安全で利便性の高い歩行空間の確保を目指します。

シンボルロードとの交差部では、入船三丁目地区と同様に「辻広場」を設置し、シンボルツリーや旧護岸の歴史を伝えるパネル、ベンチなどを配置することで、地域の人々が集い、交流できる場が生まれます。

まとめ

今回の計画は、浦安市が持つ旧護岸の土地を、単なる未利用地としてではなく、街の緑をつなぐ大切な空間として再生し、住民の皆さんがより快適で、そして楽しく暮らせる街にしていくためのものです。それぞれの地区の特性や住民の皆さんの声に耳を傾けながら、浦安市のまちづくりがどのように進展していくのか、今後の動向に注目しましょう!

元記事:浦安に住みたい!「新浦安の「旧護岸」がもっと素敵に生まれ変わる!未来のまちづくり計画」

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ライターについて

2003年入社。毎日浦安の不動産の取引状況を記録・分析しています。プライベートでもマンション購入・売却をそれぞれ3回ずつ、土地の購入と注文住宅建築を1回、収益物件オーナーも経験しました。どんなことでもお気軽にご相談ください。

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