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貯蓄から投資への流れができれば日本は豊かになる

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日本人の個人金融資産約1800兆円の60%以上を60歳以上の高齢者が持っています

しかし、90年のバブル崩壊以降20年以上永く続いた資産デフレ時代で苦い経験をしたり、前述のように金融機関や証券会社の儲け主義の為に投資で損を経験した人も多くいます。また老後に不安がある為に、約1800兆円の52%を金利が安くてほとんど資産が増えない貯蓄に回しているのが現状です。

しかし、世界を見渡すと今アメリカをはじめとしてEU諸国、アジア諸国も世界中の株式は史上最高の値上がり、日本の株式だけが89年当時の最高額38915円の50%の価格である2万円をようやく超えた所です。 上記のような森長官の金融政策が現実化して、銀行や証券会社が国民の金融資産1800兆円が増える方向に経営努力をすることになれば、日本の個人金融資産は個人を豊かにすることができるでしょう。

仮に、個人金融資産が1%増えたら18兆円が、2%増えたら36兆円が、3%増えたら54兆円が、4%増えたら72兆円が、アメリカと同様に5.3%の利回りになれば、95兆4,000億円のお金が国民の懐に入り、その時日本のGDPは18%上がります。

日本の個人金融資産と西欧先進諸国の個人金融資産の比較

日本の家計の金融資産の現状(16年9月末現在)
金融資産総額 現金・預金 国債等 株式等 投資信託 保険・年金 その他
1,752兆円 916兆円 26兆円 150兆円 88兆円 522兆円 51兆円
52.3% 1.5% 8.5% 5.0% 29.8% 2.9%
アメリカの家計の金融資産の現状(16年9月現在)
金融資産総額 現金・預金 国債等 株式等 投資信託 保険・年金 その他
73.1兆ドル 1,117兆円 410兆円 2,846兆円 860兆円 2,581兆円 225兆円
8,041兆円 13.9% 5.1% 35.4% 10.7% 32.1% 2.8%
ユーロ圏の家計の金融資産の現状(16年9月現在)
金融資産総額 現金・預金 国債等 株式等 投資信託 保険・年金 その他
22.5兆ユーロ 962兆円 101兆円 467兆円 244兆円 966兆円 70兆円
2,812兆円 34.2% 3.6% 16.6% 8.7% 34.3% 2.5%

読売新聞 2017年2月22日参照

上記のように個人の金融資産1,800兆円は、欧米諸国と比べて株式投資や投資信託やリート(不動産投資信託)に回るお金が少なく、銀行に積み上げられた預金は1053兆円です。

日本企業の利益が向上しているにもかかわらず日本の株が上がらず、日本の個人の資産が増えないので国内消費が上がらず、企業の設備投資が少なく、と悪循環で日本の個人が豊かになれないでいます。バブル崩壊以後に損ばかりした経験から、株が少し上がると日本の個人は、損していた株を売って利益確定を図る事ばかりいます。

しかし、上記のような流れが出始めており、「日本の個人投資家が買いに転じるのは、23000円を超えるであろう17年末~18年はじめ頃からとなるでしょうし、日本人の経済感覚が一旦株買いの方向に変化すると、猛烈な値上がりになる大相場が待っている!」と予測している株の専門家もいます。(朝倉慶著「株、株、株!もう買うしかない」徳間書店刊 参照)

インフレになると 個人はどう備えたら良いのでしょうか?

85年~90年のバブル時代には、株と不動産は3倍~10倍に値上がりましたが、日用品は5%位しか値上がりしていませんでしたし、インフレで値上がりするのは株や不動産のような資産価格です。まず株が上がると6ヶ月~1年遅れで不動産価格が高騰します。反対に、預金をそのままにしておくとお金の価値が20%、30%、50%、100%とインフレに合わせて価値を失っていくのがインフレです。

又、生命保険等の各種の保険も、その受取金額がインフレによって実質的に目減りしますので、頼りにならないことも考える必要があります。今後は、株や不動産への投資も考えないと賢く生きたことにはならない時代にさしかかったことを自覚する必要がある、と思います。

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