子どもの頃、自分の住みたい家を描くと三角屋根で、庭が広くて、空が青くて。そんなピッカピカの住まいを誰もが想像しているのではないかと思います。私たちの中には家を持つ時は”新築”だよねとささやく天使がどこかに宿っているのです。

住まい探しを始めるとき、まず何からしますか？おそらくネットを検索したり情報誌や広告を読んでみたり。またモデルルームを見に行ったり住宅展示場に行ったり・・友達や家族にも情報を聞いて・・とこれだけやるともうほとんど疲れてしまいます。そして新築を購入しようというゴールへ。これもとても幸せな住まい探しのゴールだと思います。

最近は新築マンションでも内装をカスタマイズできるような風潮も見られるようになりましたが、インテリアやライフスタイルにこだわる方は、ここがこうなっていたらいいのにという希望があるにもかかわらず、その変更は受け付けてもらえないことがほとんど。予定通りに完成させることが新築をつくる方々の使命なので、数十戸、数百戸をカスタマイズするというのは現実的ではないのかもしれません。

お金があれば思う存分リフォームして、好きな家具を選んで理想の住まいを実現できるのですが誰しもがそうは行かないものです。そう、お金のことをよく考えていくと中古の物件を手頃な価格で購入してリフォームすればそれも理想のマイホームに近付くことのできる方法だと思います。

私たちの中に居る「なんとなく新築」って子どものころからみた、大人になったらこんな家に住みたい、という理想が生んでいる概念なのではないかなと思います。現実はなかなかそうも行かないですものね。